2010年 / アメリカ
監督:ソフィア・コッポラ
脚本:ソフィア・コッポラ
出演:スティーヴン・ドーフ / エル・ファニング / クリス・ポンティアス / ララ・スロートマン / クリスティーナ・シャノン / カリサ・シャノン / アマンダ・アンカ / エミリー・ケンパー / ミシェル・モナハン / ベニチオ・デル・トロ
90年代、ロックスターや俳優が荒らしたという話が聞こえてくる伝説的なホテル“シャトー・マーモンド”ですさんだハリウッドセレブ生活を送る俳優の父と、ティーンエージャー一歩手前の娘が過ごすかけがえのない日々を描いたハートフルドラマ。脳裏にオーバーラップするのは『ロスト・イン・トランスレーション』だけど、今作でも孤独にうつろう男の心を繊細に映し出した。
ソフィアはオリジナル脚本を映画化した『ロスト・イン・トランスレーション』と『SOMEWHERE』の2作について、原作を映画化した作品に比べて、よりパーソナルな作品になっていると話している。一般的に華やかなイメージが先行しがちなセレブな生活の本当の姿の一部を表してるのかもしれない。
そういった要素があるだけに、ソフィアが描くシーンの独特の間だったり、些細なセリフ・仕草や事柄だったり、すべてのシーンが山場のように感じる。スローなテンポをまったく感じさせない。特にオープニングはずっと脳裏に焼きつきそうな、とても印象の強いものだった。
“空っぽ”なジョニー・マルコを演じたスティーヴン・ドーフ、すごく良かったんじゃないかと思います。カメオ出演であのお方が。あとクレオを演じたダコタ・ファニングの妹であるエル・ファニングが可愛すぎた。
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