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『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』鑑賞

Mission: Impossible - Ghost Protocol

ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』を鑑賞してきました。新宿バルト9、ほぼ満員でした。

際立つ違和感

J・J・エイブラムスやトム・クルーズからは、これまでのスパイ映画にはなかった要素を出して欲しいと相談を受け、6つぐらいのアイデアを提案したところ、そのうち4つか5つが採用されたんじゃないかな。

via: ブラッド・バード

供給源がないことは、イーサンをチームに結びつけ、チームの他のメンバーの魅力を見せる素晴らしい方法になると考えた。イーサンには、選手とコーチの双方の役割をこなしてほしかった。チームの一員だが、すっかり溶け込んでいない存在としてね。とにかく時間がない中、大急ぎでチームをまとめなければならなかった。

via: 脚本家 ジョシュ・アッペルバウム

Mission: Impossible - Ghost Protocol 2

メガホンを取ったのは『Mr.インクレディブル』『レミーのおいしいレストラン』などのアニメを手掛け、『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』で実写初挑戦となるブラッド・バード監督。

J・J・エイブラムスの前作M:i-3(2006)からのキャラ(ベンジー)や設定も引き継がれ、大きな見せ場としてはやっぱり“NO CG, NO STUNT”で撮られたドバイの超高層ビル“ブルジュ・ハリファ”でのトム・クルーズの体を張ったアクションシーンになるんだろうけど、M:iとしては全体を通して良い意味で違和感を感じる印象でした。

Mission: Impossible - Ghost Protocol 3

序盤でのクレムリンでの爆発事故以降、イーサンを追跡するロシア人捜査官が“チームリーダー”というキーワードでイーサンに詰め寄るシーンが何度かある。一匹狼のイメージが先行してるイーサンのことを呼ぶ名称としては少し違和感がある。

最新テクノロジーを駆使して作られた数々のアイテムには毎回興奮させられる。「潜入捜査」にそういう発想を取り入れちゃったかーと思わずにはいられなかった、iPad2とスクリーンを使った“デジタルだるまさんが転んだ”にはさすがに笑えた。

いつもであればそれらのアイテムをカッコ良く使って危機を脱したりするのに、今作では不具合が多く目立つ。それにより、イーサンをはじめ、エージェントたちが頼りなく見えたりもする。M:iシリーズの十八番とも言える変装用フェイス・マスク製造機が仕上がり間近でショートしたり、挙げ句の果てには「ミッションの内容を聞いたらそのデバイスは消滅する」という設定すら破って、“一昔前の洗濯機が動かなくなって叩いて直す的”なアプローチまである。観てる誰しもがもつ大きな違和感だ。

モスクワ、プラハ、ドバイ、ムンバイ、バンクーバーと世界を旅するかのような壮大なロケ地、砂嵐の中でのカーチェイス、立体駐車場でのクライマックス等々のアトラクションとも言える演出の凝ったアクションシーンに加え、これらの“違和感”の数々が作品としての興味深さを、より強くさせている。

意見が分かれる部分とは思うけど、シリーズものでも大胆な修正を加えて変化を求め、少しでもエンターテイメントとしての姿を追求する意図が垣間見える大作だと思います。

Mission: Impossible - Ghost Protocol 4

category

Movie

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