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ソフィア・コッポラ『SOMEWHERE』鑑賞

SOMEWHERE

ソフィア・コッポラの4年ぶりとなる新作『SOMEWHERE』をチネチッタで鑑賞してきました。

ソフィア自身の子供時代に由来する要素

SOMEWHERE 2

90年代、ロックスターや俳優が荒らしたという話が聞こえてくる伝説的なホテル“シャトー・マーモンド”ですさんだハリウッドセレブ生活を送る俳優の父と、ティーンエージャー一歩手前の娘が過ごすかけがえのない日々を描いたハートフルドラマ。脳裏にオーバーラップするのは『ロスト・イン・トランスレーション』だけど、今作でも孤独にうつろう男の心を繊細に映し出した。

ソフィアはオリジナル脚本を映画化した『ロスト・イン・トランスレーション』と『SOMEWHERE』の2作について、原作を映画化した作品に比べて、よりパーソナルな作品になっていると話している。一般的に華やかなイメージが先行しがちなセレブな生活の本当の姿の一部を表してるのかもしれない。

そういった要素があるだけに、ソフィアが描くシーンの独特の間だったり、些細なセリフ・仕草や事柄だったり、すべてのシーンが山場のように感じる。スローなテンポをまったく感じさせない。特にオープニングはずっと脳裏に焼きつきそうな、とても印象の強いものだった。

ソフィアの描く男の苦悩や孤独感

正直言って、ジョニー・マルコには共感が持てたの。彼の気持ちがわかるな、と感じたのだけれど、基本的に男でも女でも人間の本質は大きくは変わらないと思う。特に孤独を感じるという部分では同じだと考えているし、自分なりに男性の孤独に関して共感の持てる部分を引き出して、それを反映させるようにしたの。それに、自分の性格には男性的な部分もあれば、女性的な部分もあると思う。だから自分の中の男性的な部分を通して、男性の孤独感を引き出してみたわ。

via: 『SOMEWHERE』ソフィア・コッポラ監督 & スティーヴン・ドーフ インタビュー

SOMEWHERE 3

最近でいうところの『ハートロッカー』のキャスリン・ビグローといい、女性監督が描く“男の生き様”という点でもとても興味深い内容となってます。
『SOMEWHERE』では"男の生き様"というか苦悩や孤独感に焦点が当たってるけど、“空っぽ”なジョニー・マルコを演じたスティーヴン・ドーフ、すごく良かったんじゃないかと思います。カメオ出演であのお方が。あとクレオを演じたダコタ・ファニングの妹であるエル・ファニングが可愛すぎた。

category

Movie

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