blog | roughtab

Webディレクター/デザイナーtakasyiのウェブログ。日々の出来事や関心ごと・映画・写真・フットボール・Mac・Webデザインなどを中心に日本の片隅から細々と絶賛配信中。

デヴィッド・フィンチャー『ソーシャル・ネットワーク』鑑賞

the social network

15日から公開の『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』に続くデヴィット・フィンチャー監督の新作『ソーシャル・ネットワーク』を109シネマズ川崎(ほぼ満席だった)にてさっそく観てきました。

フィンチャーがFacebook創設の裏側を巧みに操る

the social network 2

今やユーザー数が5億人を突破した世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス『Facebook』を、わずか19歳にしてハーバード大学寮の一室で始めた天才男マーク・ザッカーバーグの実話に基づいた物語。『Facebook』の創設から発展までを追いながら、時には夢を共に志し、時にはすれ違い、時には争い合うといった、親友エドゥアルド・サベリンをはじめとしたマークを取り巻く交友関係や人間関係にスポットが当たり、創設の裏側にある人間ドラマを描いている。

巧みに言葉を使うことで、会話の中にアクションが生まれ、人と人との意思の疎通や人間関係が浮き彫りになっていく。そこがこの映画の見どころだ。車の爆発シーンが連続するアクション映画に劣らない躍動感がこの映画には存在すると思う。

via: デヴィッド・フィンチャー

宣誓供述の場で語らせていくフィンチャー作品としては珍しい会話を主体とした台詞ドラマで(字幕量は2165枚で3秒に1枚の字幕カードだそう)、フラッシュバックでそれぞれのドラマが時間軸を行き来しながら進行する立体的な構成。そこにフィンチャーならではと言ったインパクトの強いオープニングとエンディングがかぶさる。

ソーシャル・ネットワーク=人と人とのつき合いや繋がり

the social network 3

マークとガールフレンドのエリカが交わす会話をひたすら流し、マークの人となりをある程度認識させるようなオープニングはとても印象的だったし、まさにインターネット上でのソーシャル・ネットワーク化やデジタル生活が加速し続ける現代において、そんな時代を象徴するひとつにもなるようなラストシーンはお見事でした。

Facebookに限らず、なにかしらSNSを利用したことがある人にとっては、あのラストはなにか共感できるものがあるんじゃないでしょうか。

フェイスブックのようにフレキシブルでパワフルなものはどんなものでもそうだけれど、善なのか悪なのか。明らかにその両方だと思う。

via: デヴィッド・フィンチャー

この映画はFacebookってのが何なのかまったく知らない人でも、インターネットやパソコンの知識に乏しい人でも充分鑑賞出来るように作られている。新人弁護士が言う「あなたは悪い人ではない。なのに、一生懸命悪人になろうとしている。」という台詞がすべてを物語ってるかのように、“ソーシャル・ネットワーク”という言葉の本質ともなる、“人間同士のつき合いや繋がり”とはどういうものなのか?ということを問われているかのようだ。

学内コミュニティからスタートしたFacebookの秘めたる可能性

Facebook

ついにアクセス数でGoogleを抜いて世界第1位となった去年のニュースも記憶に新しいところですが、「実名登録を推奨してる」だとか「匿名性が薄い」とかいう声とは裏腹に、日本語にもローカライズされ、iPhoneを初めとしたスマートフォンの爆発的普及が始まった1年半くらい前から日本でもユーザー数が劇的に増加中。この映画を通して登録する人も多数いるだろう。

ビジネスシーンでも大いに活用され、新しい機能やメニューも次々に実装。「続きはFacebookで!」と締めくくるCMが日本で流れる日もそう遠くはないんじゃないでしょうか。それに乗っかるユーザーが世界中で5億人を超えてるコミュニティが秘める可能性をちょこっと考えるだけでも背筋がゾクゾクする。

1位は、ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)「フェイスブック」の創業者マーク・ザッカーバーグ氏(25歳/米国)。純資産額は40億ドル。 2004年、ハーバード大学在籍中に大学の寮で「フェイスブック」を立ち上げる。同年、大学を休学し、起業するためにシリコンバレーへ。オンライン決済サービス「ペイパル(Paypal)」の創始者ピーター・シエル氏から得た50万ドル(約4622万5千円)を起業資金として「フェイスブック」の事業規模を拡大させていった。

via: 世界で最も若い10人の億万長者

とはいえボク自身まだまだその可能性を肌で感じるほど使い倒せてないですが、最後に何が言いたいかというと『Facebookして酒飲もう!』ってことです。

category

Movie

share

related articles

comments